2012年06月10日
沖縄の県議会選挙。特段関心を引く候補も見当たらない。
樋口耕太郎(trinity_inc)のつぶやき
仏オランド大統領の新内閣|少々旧聞に属する話だが、34人の閣僚の半数(17名)に女性を起用した。フランスでは既に2000年以降、選挙に立候補する人の半数を女性とすることが立法化されている。 http://t.co/poF7ucps
posted at 17:26:05
閣僚の半数に女性が起用されたのは今回が初めてではない。フランスでは、2007年のサルコジ内閣に続いて今回が2回目。スペインでは2008年のサパテロ内閣で17名中9人が女性。しかも、女性初の国防相チャコン氏(37歳)は当時妊娠7ヶ月、任期中に出産した。
posted at 17:51:55
女性の政界進出の先進国であるノルウェーでは昨年、男性閣僚2名が育児休暇を取得したために、閣僚の6割を女性が占めていた時期がある。
posted at 17:59:31
もう一つの女性参政先進国フィンランドでは、今年の2月にニーニスト大統領に引き継がれるまで政権を取っていたハロネン氏は女性初の大統領。彼女の内閣において、女性閣僚比率は60%を超えて世界一だった。
posted at 18:10:09
現在女性議員が全体の3割を超えている国は、スウェーデン(45.3%)、デンマーク(36.9%)、ノルウェー(37.9%)、フィンランド(37.5%)、オランダ(36.7%)、ドイツ(31.8%)。女性議員数の規定を選挙法に盛り込んでいる国は、世界に38カ国ある。
posted at 18:15:21
今日は、沖縄の県議会選挙。特段関心を引く候補も見当たらない。情熱的な政策もない。遠くの選挙カーから、空虚なスローガンが聞こえて来たような気がした。
posted at 18:26:21
それにしても、なぜこれだけ多くの人が、政治に熱中するのか、私には理解ができない。政治議論に熱くなったり、政治に不満を持つ人は多いのだが、それは「政治こそが世の中を良くする手段だ」という大前提があるからこそだろう。
posted at 18:30:27
私が疑問に思うのは、(少なくとも現在の)政治という社会運営システムは、そもそも、社会を良くする機能を構造的に備えているのだろうか?ということだ。例えば、政治は自殺率を減らせるだろうか?政治は虐待を減らせるだろうか?政治はシングルマザーと夜中の無認可保育を減らせるだろうか?
posted at 18:35:17
政治は沖縄のホテル従業員の手取り給与を12万円から上げられるだろうか?政治はキャンプキンザーの醜い埋め立てと無粋な架橋を止められるだろうか?政治は補助金漬けで自立心を失った沖縄県民の魂を取り戻せるだろうか?政治はアトピー性皮膚炎や花粉症の蔓延を治せるだろうか?
posted at 18:38:15
政治は農薬漬けと添加物漬けで毒薬と化した我々の食を正常化できるのだろうか?政治はインシュリンや常備薬がなければ1週間と生きられない病人だらけの高齢化社会を修正できるのだろうか?政治は儲けるだけではない、人に嘘をつかない、思いやりを目的とした経済を実現できるのだろうか?
posted at 18:41:26
これらのすべての問いについて、政治が解決するしてくれることを期待している人は、少し立ち止まって考え直した方が良い。このシステムで過去60年間実現しなかったこと、それどころが、悪化の一途を辿っていることが、今度は違う!明日から改善する!と思える根拠は一体何処にあるのだろう?
posted at 18:46:32
アルバート・アインシュタインは、「同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という」と言う言葉を残したが、その言葉どおりに解釈すると、我々の社会は既に正気を失っているということになる。そして、正にその通りの社会が生まれているのだ。
posted at 18:48:53
正反対のことを言うようだが、実は、我々は誰も政治に対して、先の各問いにYESと答えることなど期待していないのだろうと思う。我々が政治に期待しているものは、突き詰めれば結局「経済成長」であり、それによって(実質的に)お金の分配に預かるということだ。
posted at 18:55:58
少々乱暴な一般化だが、実際、過去60年間政治が果たした機能は「経済成長」であり、それ以外のことで政治が社会運営に対して本質的な役割を担ったことは、そもそもあったのだろうか?
posted at 18:57:21
国民が欲するお金を、政治家が再分配する。その対価が先の社会問題の数々である。このように考えれば、我々の社会がなぜ現在の姿のようになっているのか、とても説明できると思う。それが、始めから政治という構造の持つ機能なのだ、と。
posted at 18:59:34
恐らく最も重要なことは、政治はあくまで国民の欲するものを実現する機能だということ。政治の目的は、一般に認識されているような「世の中を良くすること」では始めからない。社会にお金を増やすことだ。しかし、それは、国民がそれを望んでいるからなのだ。
posted at 19:01:35
現在の社会問題の数々は、本当は「問題」ではない。我々が望んだことが、政治家というエージェントを通じて100%叶ったというだけのことだ。社会の本当の「問題」とは、それが解決できないことではなく、我々が解決したくないということにある。
posted at 19:03:47
我々がこの社会を本当に良くしたいと望むのであれば、解決するフリをするのではなく、我々が望むものそのものを変えるべきだろう。そして、社会に変化を生むための必要条件は、今までとは(本質的に)異なる何かを試すということである。
posted at 19:07:43
本質的な変化とは、例えば、男性閣僚が社会を現在のようにしたのなら、一度女性に任せてみるのはどうだろう?
posted at 19:11:16
レスター大学の社会心理学者エイドリアン・ホワイトがまとめた、世界178カ国を対象とした広範囲な幸福度調査がある。
posted at 19:16:28
デンマーク(1位)、フィンランド(6位)、スウェーデン(7位)、オランダ(15位)、ノルウェー(19位)。幸福度の高い国の上位に女性政治家中心の国家が名を連ねているのは偶然だろうか?
posted at 19:17:34
(我々が「望むもの」を変えよう)
posted at 19:18:51